長期の休み明けに学校へ行きたくないと訴える子供がたくさんいます。
その原因は休みで生活リズムが崩れ、早起きができないこと以外にも、長く休むことで学校がつらく感じてしまうことがある、などさまざまな理由があります。
子供に「学校へ行きたくない」と言われるとどう接したらいいかわからなくなってしまいますよね。
しっかり子供の気持ちを聞いて、対処しないとそのまま不登校になってしまうことも多いのです。
もし、あなたが子供に「学校へ行きたくない」と言われたとき、どのように接するべきか実際に学校がつらかった私の考えも含めながら対処法をご紹介します。
学校に行きたくない子供側の一意見として参考になればと思います。
また、学校に行きたくない、と思わないよう休み中の生活で気をつけるべきポイントもあるので解説します。
親としては休み明けも元気に学校へ行って欲しいですよね。そのために、学校が始まる前から生活を気をつけてみましょう。
休み明け学校に行きたくないと思う原因
休み明け学校に行きたくないと思う原因は、朝起きれないなどいろんな理由があります。
理由がわからないと「ただサボりたいだけなのかな」と思ってしまうでしょう。
しかし、それだけではなく、子供からのSOSの可能性もあるんです。
また、原因がわからない状態では対処も難しいです。考えられる原因をご紹介するので、子供と話をするときの参考にしてみてください。
生活リズムの乱れ
生活リズムが崩れると朝起きることがつらくなり、学校へ行きたくなくなってしまいます。
長期間の休みだと、夜までゲームをするなど夜ふかしして寝る時間が遅くなることがあるでしょう。
そんな生活を繰り返すと徐々に朝起きれなくなり、昼夜逆転すると学校が始まるからといって生活リズムを戻すことが難しくなってしまいます。
人間関係で嫌なことがある
学校での人間関係で嫌なことがあると学校に行きたくなくなってしまいます。
休み前に友達と言い合いになって気まずい空気になってしまったから、会うのちょっと怖い。
苦手な人がいると長期休みで会うことがない状況はストレスがなく快適だったでしょう。
学校で会うことを考えるだけで憂鬱(ゆううつ)になってしまいます。
もしかしたら、いじめを受けている可能性もあります。今まで頑張って耐えていたが、休んだことでまたつらい思いをしたくないと思っている可能性もあります。
また、同級生だけでなく担任の先生と相性が合わない場合もあるでしょう。
しばらく会わなくていい環境にいたから余計会うのがつらい。学校が嫌になる。
先延ばしにすればするほど嫌な気持ちが膨れ上がってしまうものです。
だからこそ学校がつらくなってしまうでしょう。
勉強が苦痛
授業や勉強のことを考えて、学校が嫌になってしまうことがあります。
休み前より授業の内容はむずかしくなっていくので「勉強についていけるのだろうか」と不安になってしまっているかもしれません。
勉強がわからないと、精神的に苦痛で学校がつらくなってしまいますよね。
授業で間違え笑われて恥ずかしい思いをしたり、テストで全然点数を取れなくて悲しい思いをしたり、勉強ができないと学校がつらくなってしまいます。
学校からのストレスから逃げたい
長期間学校を休んだことで、学校で感じていたストレスから解放されてしまったのかもしれません。
普段当たり前のように毎日学校に行って過ごしていますが、長く休んでみると「学校に行くことがしんどかったんだ。学校に行かなくていいとこんなに心が楽なのか」と気がつくことがあります。
毎日学校に行くことが当たり前だと思って生活しているときは、無意識に気を張って生活しているかもしれません。
特にHSCの空気を読みすぎて気疲れしてしまうので、学校のような人が多い場所での集団生活が苦しくなってしまいます。
HSCとは繊細で空気を読み過ぎてしまう子供のことです。HSCの子供はストレスを感じやすく不登校になることが多いのです。
HSCについて紹介している記事があるので気になった方はぜひ読んでみてください。
外出する意欲が出ない
長期休みの間、ずっとゲームなどしていると外出することが嫌になってしまうことがあります。
特に学校までの距離が遠いと、電車やバスを使用して学校に行くことに対してめんどくさい、と思ってしまうでしょう。
家での生活が快適すぎるあまり、外に出たくなくなってしまうこともあります。
また、心身が疲れていると外出気力が湧かないことがあります。その場合は十分休息を取れていないということです。
塾に習い事に結局休めなかったし、また学校の忙しい生活が始まると思うと、想像しただけで嫌になってしまう。
十分疲れが取れていないと家に篭りがちに外出が嫌になってしまいます。
休み明けに子供が学校に行きたくないときの対処法
休み明け、子供が「学校に行きたくない」と言ったらどう接するべきか悩みませんか?
学校に行くことは義務なんだから、頑張って行きなさい!
このように無理に学校へ行かせると逆効果かもしれません。
「学校に行きたくない」という言葉は子供からのSOSかもしれないのです。
学校に行きたくないと思っている子供へのおすすめの対処法をご紹介します。
話を聞く
まずはしっかり子供の話を聞きましょう。先ほど説明した通り、学校に行きたくない原因は人それぞれ違います。
あなたの子供がどうして学校に行きたくないのか、ちゃんと理由を聞く必要があります。
いきなり怒ったり、無理に学校へ行かせてはいけません。
「学校に行きたくない」という言葉は、子供からのSOSかもしれません。
心がつらくて、助けてほしいと思っているときに、怒られてしまったら弱音を吐けなくなってしまいます。
まずは「学校に行きたくない気持ち」を受け止めてあげましょう。
まず1日目だけ学校を行くように伝える
初日だけでも学校に行くように伝えてみましょう。一度休んでしまうと、どんどん行きたくなくなってしまいます。
私が学生の頃は1日休んでしまうと「夏休み何してた?」と言う話ができなかったり、話題についていけなくなったりすることがあります。
友達はみんな昨日夏休みの話をしているから改めて聞きにくい。
1日休むだけで話についていけなくなり、疎外感を感じることがあるでしょう。
また、1度休んでしまうと次の日も、その次の日も学校に行きにくくなってしまいます。
そのため初日だけは早退しても頑張って登校することがおすすめです。
どうしても無理なら休む選択も
どうしても学校に行くことが難しそうなら休むのも良いでしょう。
学校を休ませるかどうか判断が難しい。
風邪などの病気ではない、それでも子供が休みたがってるときは、判断に迷ってしまいますよね。そんなあなたへ子供を休ませたほうがよいサインを紹介します。
上記の行動があったら無理に学校に行かせないほうがいいでしょう。子供からのSOSサインかもしれません。
でも、そのまま不登校になったらどうしよう。
不登校になれば社会に出ていけなくなってしまうのではないかと不安になってしまいますよね。
学校を休ませてもただゲームやYouTubeを見ている生活をさせてはいけません。
学校がない生活が快適すぎて、休むことが癖になってしまいます。休んでいる日も「朝早起きして正しい生活リズムで過ごす」こと「勉強する時間を作る」ことを意識してみてください。
学校のように時間を決めて、誰か親がついていないといけないわけではありません。
仕事でずっと一緒にいれるわけではないでしょう。そんなときは宿題を出すのもおすすめです。
ここのページの問題をちゃんと解いておいてね。
特に長期休暇の宿題が終わっていない子供なら「宿題を終わらせよう」と言うのも良いでしょう。
休んでいる日は勉強しなくて良い、と思ってしまうとずっと休みたくなります。
そして勉強についていけなくなり、もっと学校に行きたくなくなります。
休み中も規則正しい生活と、勉強時間をとることを実践してみてください♪
休み明け学校に行きたくないと思わないようにする予防法
親としては休み明けも学校に行って欲しいですよね。
休み中の生活を工夫することで、学校に行きたくない、と思うことが減ります。学校が始まる前から、実践してみてください。
起きる時間を決める
生活リズムを崩さないようにするため、毎日同じ時間に起きましょう。7時と決めたら何時に寝ても7時に起きます。
そうすることで、その日の夜眠くなりぐっすり寝付けるでしょう。
夜ふかしした次の日に遅く起きると、その日の夜に眠れなくなり、昼夜逆転の生活になってしまいます。
昼夜逆転してしまうとなかなか戻れなくなるので注意が必要です!
朝ご飯を必ず食べる
毎日朝ごはんを食べましょう。朝ごはんを食べることで脳へエネルギーが行き、頭がすっきりしてきます。
朝ごはんを抜くと集中力が下がったり、イライラしやすくなったりするので休みの日もしっかり朝ごはんを食べることが大切です。
1日やる気が起きずダラダラ過ごしてしまうと、宿題は終わらず、疲れないので夜眠れず、生活に支障が出ます。
ちゃんとした食事じゃなくてバナナやヨーグルトなどでもいいので食べることが大切ですよ♪
朝ごはんをしっかり食べて充実した1日にするように心がけましょう。
勉強とゲームや遊ぶ時間を決める
休みの日も勉強する時間とゲームや遊びの時間を決めましょう。
長期休暇中は時間割がないので、ついダラダラしてしまいますよね。私も学生時代はテレビを見たり、ゲームをしたりグダグダと毎日を過ごしていました。
そんな生活に慣れてしまうと、学校がとても疲れるようになります。
毎日決められた授業を5つも6つもしなければいけないのです。だったら休んで寝てるほうがいいですよね。
もちろん休みなのでゆっくり過ごすことは良いのですが、少しでも勉強時間を決めて行いましょう。
また、ゲームの時間を決めることもおすすめです。ゲームはハマってしまうと何時間も続けてしてしまうことがあります。
夜にゲームがやめられず、寝不足になってしまう子も多いでしょう。
ゲームは1日3時間までなどと制限を作ってもいいでしょう。また、寝る前にゲームをすることはおすすめしません。
交感神経が優位になることで、体が興奮状態になり眠れなくなってしまいます。
そのため、ゲームは夜の9時まで、と言う使用できる時間帯を指定する方法もおすすめですよ♪
人間関係がうまく行かないときはカウンセリングがおすすめ
人間関係で悩みがあるときはカウンセリングがおすすめです。
人間関係がうまく行かないときは、担任の先生や学校に相談したくなりますよね。
しかし、学校側に相談しても解決することは結構少ないのです。いじめ問題もそうですが、先生に相談したからなんでも解決するわけではないのです。
逆に拗れてしまうこともあるので注意が必要です。
それよりも、カウンセリングで心のストレスを癒すことががおすすめです。
勉強が苦手な人はオンラインの家庭教師がおすすめ
勉強が嫌で学校に行きたくない子にはオンラインの家庭教師がおすすめです。
塾だとどうしても通うことが大変ですし、集団授業なら自分のペースに合わせて教えてくれません。
家庭教師なら自分のわからないところを教えてもらえます。そして、オンラインだとネット環境さえ整っていれば送り迎えは要りません。
こちらのオンライン家庭教師は東大生や医学部生などが講師として教えてくれ、勉強のやり方からアドバイスをもらえます。
また、授業を起きた分だけお金を払うので月1,000円から利用可能です。
子供の勉強が心配で、気になった方はぜひ試しに利用してみてくださいね♪
不登校になる可能性がある危険サイン
不登校になる可能性が高いサインがあるんです。
自分の子供が不登校にならないか不安。
不登校になるとなかなか復帰が難しいですよね。私も学校を休んでいる時期がありましたが、復学まで2年かかりました。
不登校になる可能性がある子供のサインを見逃さず、早めに対処しましょう。
生活リズムが崩れている
生活リズムが崩れていると不登校になりやすいです。そもそも、朝起きれないと登校時間に間に合わず、途中から行くのもめんどうになってしまうでしょう。
また、それだけではなく生活リズムが崩れると自律神経のバランスも崩れてしまうのです。
自律神経は無意識のうちに呼吸や心拍などをコントロールしてくれる神経です。
自律神経のバランスが崩れることで集中力の低下、イライラしやすい、頭痛などの体調不良などさまざまな症状が出てきます。
私も自律神経のバランスが乱れている時期は強い頭痛から常にイライラしてしまい、人間関係がうまくいかなくなってしまいました。
体調のためにも、生活リズムは崩さないようにしましょう。
ゲームに没頭して外出を嫌がる
ゲームに没頭して外出を嫌がることも危険なサインです。そのまま学校にも行きたくなくなってしまう恐れがあります。
ゲームに没頭するのは単純にゲームが好きなだけではないかもしれません。
現実世界でうまくいかないことがあり、ゲームの世界に依存している可能性があります。
ゲームに集中することで現実の嫌なことを考えないようにしていることもあります。
また、ゲームは依存性が高く、ゲーム依存症も問題になっています。
ゲームは程よい難易度で設定されており、初めはスムーズにミッションをクリアすることができます。
その達成感から、ゲームにハマっていってしまうのです。
ゲームが悪いと思いませんが、ほどほどにしましょう。
時々、一緒に外出するのも良いかもしれませんね♪
宿題をいつまで経ってもしない
宿題をいつまで経ってもしないことは、学校に行きたくないサインかもしれません。
そもそも、学校が始まっても休もうかな、行きたくないなと思っていると「宿題を〇〇日まで終わらせなければ」という気持ちになりませんよね。
「学校行かないならやらなくていいや」と思い、手をつけていないこともあります。
1日1問でもいいので勉強するようにすることが大切です。
まとめ
- 休み明け学校に行きたくないと思う原因は生活リズムの崩れ、学校での人間関係での問題、勉強が苦痛、学校でのストレスから逃げたい、外出が嫌などの理由がある
- 「学校に行きたくない」と言う子供へすべき対処法は、まず話を聞くこと、そして1日だけでも頑張って学校に行くよう伝えると良い
- どうしても学校に行けないときは休ませても良いが、生活リズムは崩さないようにし勉強する時間を作るべき
- 休み明けに学校へ行きたくないと思わないようにするためには朝同じ時間に起きて朝ごはんを食べること、勉強やゲームの時間を決めることがおすすめ
- 不登校になるリスクがあるサインは昼夜逆転し朝起きれない、ゲームに没頭し外出を嫌がる、宿題をいつまでもやらないなどがあるので注意
休み明けに学校へ行きたくないと言う子供は結構います。ちゃんと理由がある場合も多いので、怒らないようにしましょう。
ちゃんと原因を聞いて対処することが大切です。不登校にならないように、子供の声を聞いてみてくださいね。
少しでも話をするときの参考になれば幸いです♪
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