昔から泣きたくないのに泣いてしまう、ちょっとしたことで泣いてしまい涙が止まらなくなってしまう、そんなあなたはHSPかもしれません。
HSPは繊細で共感力が高い気質を表す言葉で、HSPの人あるあるとして「すぐ泣く」ことがあります。
HSPの人は感受性が高く、気分が昂まりやすいのでちょっとした刺激で泣いてしまい周りに驚かれて傷ついた、という経験をしている人が多くいます。
HSPの共感力の高さや想像力の豊かさが涙もろさの原因になるのですが、すぐに泣くのをなんとかしたい、そう思う人もたくさんいうでしょう。
そんなあなたへ、すぐ泣かないようにする方法を紹介します。また、泣いてしまった後の対処法などもあわせて解説するのでぜひ参考にしてみてください♪
HSPとは
HSPとはHighly Sensitive Personの略で、繊細で感受性の高い気質を言います。
HSPの人は些細な変化に敏感で、共感力も高いので周りの人の感情に気分を左右されやすく疲れてしまいます。
人混みや大きな音が苦手、空気を読みすぎて疲れるなどがHSPの特徴です。
そんなHSPの人あるあるの一つが「すぐに泣くこと」なんです。昔から、泣きたくないのに泣いてしまったり、映画などで涙が止まらなくなり友達に驚かれたりしたことがありませんか?
思い当たるならばあなたはただ涙脆い(なみだもろい)のではなく、HSPかもしれません。
なぜHSPだとすぐに泣いてしまうのか、どういう場面で泣くことが多いのか解説します。
HSPだとすぐに泣いてしまう理由
HSPは共感力が高いので映画の登場人物に感情移入して涙が止まらなくなったりします。
このようにHSPの特性と涙脆いことは関係があるんです。具体的にHSPのどういう性質が関係しているのか解説します。
- 共感力や感受性が高すぎるため
- 想像力が豊かで相手の気持ちを想像してしまうため
- ストレスを感じやすいため
- 感情が昂りやすいため
<共感力や感受性が高すぎるため>
HSP最大の特徴が共感力や感受性の高さでしょう。HSPの人はよく空気を読みすぎると言われます。
周りの人の感情に敏感で、気分が左右されてしまいます。
同級生が怒られている時、一緒に泣いてしまった。
まるで自分が説教されているかのように気分が落ち込み、涙が出てしまうことがあります。
また、映画やドラマのちょっとしたシーンで大号泣してしまい周りに「どうしてそんなに泣いてるの」と言われてしまうこともあります。
<想像力が豊かで相手の気持ちを想像してしまうため>
想像力の高さもHSPの特徴で、他人の気持ちを想像しすぎてしまい、泣いてしまうことがあります。
これは共感と似ているようですが違います。
なんか〇〇ちゃん私と話す時だけ表情が冷たい気がする。嫌われているのかも。
そういう感情になってしまったことはありませんか?
HSPの人は感情に敏感なだけでなく、考えすぎてしまいます。
一度「嫌われているかも」と思い始めたら過去の記憶に遡り、「あの時も冷たかった」「あれが原因で嫌われたのかな」とずっと考えてしまいます。
自分が嫌われているのではないかと考えすぎてしまい、強いストレスを溜め込んでしまうのです。
ストレスを溜め込んでいるとちょっとした刺激で、感情が溢れ出すように泣いてしまうことがあります。
<ストレスを感じやすいため>
HSPの人は空気を読みすぎるので、学校や仕事の集団生活でストレスを溜めやすい特徴があります。
気疲れだけでなく、音や匂いに敏感な人も多いため大人数がいる空間そのものにストレスを感じる人もいます。
私も、匂いに敏感で卒業式にきた保護者の香水がきつくて気持ち悪くなってしまったこともあります。
ストレスをうまく吐き出せず溜め込んでしまうことも多く、抑え込んだ感情が何かをきっかけに爆発して涙が止まらなくなってしまうことがあります。
<感情が昂りやすいため>
HSPの人は感情が昂りやすいので、泣いてしまいます。
そもそも涙が出るのはなぜかというと、交感神経が優位になることで涙腺が刺激され涙が溢れます。
交換神経は気持ちが昂ったり、興奮したりしているときに優位になる自律神経です。
つまり、感情が昂ると交感神経が優位になり、涙が溢れてしまうのです。
本音や自分の気持ちを伝えようとしたら涙が出てしまうことありませんか?
私は「嫌なことを言われた」など人間関係の悩みを伝えるとき涙が溢れてしまうので言えませんでした。
HSPの人にとって、自分の気持ちを伝える、意見を言うことは苦手で、異常に感情が昂ってしまったり、頭で整理できなくなり混乱したりしてしまうことがあります。
そのため、意見を言わなければいけない状況などでも泣いてしまい、言葉に詰まってしまうことがあるのです。
HSPの人が泣きやすい場面
HSPの人は特に涙を流し泣いてしまう場面の代表が以下の3つです。
- 感動する映画やドラマを見た時
- 自分が怒られた、もしくは誰かが怒られている時
- 自分の本音を話そうとする時
<感動する映画やドラマを見た時>
ドラマや映画の感動するシーンでよく泣いてしまいます。これは他の人も泣いてしまうことがありますが、HSPの人は他の人より過剰に泣いてしまうでしょう。
そのシーンでそんなに泣ける?涙脆いんだね。
そう言われて傷ついた人もいるでしょう。一度泣いてしまうとなかなか涙が止まらなくなり、困ってしまうこともあります。
また、想像力も豊かなので本などでも鮮明にシーンを思い描くことができ、感情移入して泣いてしまうこともあるでしょう。
<自分が怒られた、もしくは誰かが怒られている時>
HSPの人は感情や刺激にとても敏感です。そのため、怒られると刺激が強すぎて、キャパオーバーになり涙が出てしまうことがあります。
怒ると言うのはとても強い感情です。その強い感情がぶつけられると、他の人より強いストレスを感じ泣いてしまいます。
怒られるとすぐに泣いちゃう。
子供時代から、このように悩んでいる人も多いでしょう。自分に対する説教だけでなく、他の人が説教を受けているだけで気分が落ち込んでしまい泣いてしまうこともあります。
<自分の本音を話そうとする時>
自分の気持ちを話すだけで感情が昂り泣いてしまうことがあります。これはHSPの人特有かもしれません。
だから、他の人にはなかなか理解してもらえないことがあります。
すぐ泣く。泣いてないで話してよ。
このようにつらい言葉をかけられてしまった経験がある人もいるでしょう。
感情を言葉にして伝えることは、HSPの人にとって難しく負担になってしまうことがあります。
そのため、話したくても話せない、という状況に陥ってしまいます。
泣きそうになった時の対処法
涙脆いと言われたくない、人前で泣きたくない、そう思いませんか?
泣くことは悪いことではありません。しかし人前で泣きたくないから、すぐに泣いてしまうのをどうにかしたい、そう思っている方も少なくないでしょう。
そんなあなたへ、泣きそうになった時の対処法を紹介します♪
- 心を落ち着ける呼吸法を試す
- 人がいないところに行って落ち着く
- 上を向きゆっくり呼吸する
- 自分の感情ではなく他のことに意識を向ける
<心を落ち着ける呼吸法を試す>
心を落ち着けるためにゆっくり呼吸をしましょう。泣きそうになる昂った感情を穏やかにさせる、呼吸法を紹介します。
この方法で泣きそうな気持ちを落ち着かせることができます。もし、急に泣きそうになってしまい、気持ちを落ち着かせたい時は実践してみてください。
<人がいないところに行って落ち着く>
もし気持ちが昂って泣きそうになってしまった時は、一人になって落ち着きましょう。
トイレなどでゆっくり深呼吸をすると落ち着いてきます。
人が多いと心が落ちつかない人も一人になると冷静になれるでしょう。
トイレの個室で上記の呼吸法をしてみると良いかもしれませんね♪
<上を向きゆっくり呼吸する>
涙がこぼれそうになった時は上を向くのも効果的です。
一度泣き始めると止まらなくなってしまうことがあります。そのため、涙がこぼれないよう耐えるため上を向いてみましょう。
泣きそうになる直前が一番感情が昂っています。その一番感情が昂っている時に一息つけると落ち着いてきます。
<自分の感情ではなく他のことに意識を向ける>
自分の感情ではなくう、泣きそうになったら別のことを考えましょう。
怒られたこと、感動してしまった内容などを考えているとつい涙が出てしまいます。そう言う時は、全く違うことに意識を向けると良いでしょう。
嫌なことをつい考えてしまう人は、趣味など集中できることをすると良いでしょう。
好きな音楽を聴くなども良いですし、水を飲んで一呼吸おくだけで少し心が落ち着いてきますよ。
すぐ泣かないようになるため普段から工夫すること
すぐに泣きそうになる自分を変えたい!そんな時は、まずストレスを溜めないようにすることが一番です。
- 普段から日記に書くなど自分の気持ちを表に出す
- 時々ドラマや映画を観て泣く
- 普段からリラックスすることをして心を落ち着く時間を作る
<普段から日記に書くなど自分の気持ちを表に出す>
普段から自分の気持ちを表に出すことで、ストレスを溜め込まなくなります。
HSPの人はストレスを感じていても、表に出すことが苦手です。しかし、ストレスを溜め込んでしまうと、限界が来てちょっとしたことで涙が止まらなくなってしまいます。
日記などに書いたり、親しい人に相談したりしてストレスを溜めないようにしましょう。
日記などに書くと自分で「どう言うことをされると傷つくのか」「自分にとって何がつらいのか」が理解でき、ストレスを感じないようにリスク管理ができるようになるでしょう。
また、HSPについてしっかり知ることが大切です。HSP特有の特徴があります。こう言うことが苦手、こういうふうにすると楽に生活できる、などのコツがあります。
HSPについてまとめた記事があるので気になる方は読んでみてください。
また、HSPについて詳しく知るならばこちらの本がおすすめです。HSPという言葉を提唱したエレイン・N・アーロンさんが書いた本で、HSPについて分かりやすく書いてあります。
HSPについて知り、自分への理解を深めるとこで対処法が見つかるかもしれませんよ♪
<時々ドラマや映画を観て泣く>
ストレス発散には泣くことも有効です。定期的に泣ける映画などをみて泣いておくと、気分もスッキリするでしょう。
ストレスを溜め込んでいると、解消できない感情が無意識に溢れ涙が出てしまうこともあるので、定期的なガス抜きは大切です!
<普段からリラックスすることをして心を落ち着く時間を作る>
普段からストレスを感じた時に心を落ち着け、リラックスするようにしましょう。
常にストレスを感じている状態では、ちょっとしたことで泣きやすくなってしまうので普段から心を落ち着く時間を作ることが大切です。
軽い運動をしたり、好きな曲を聴いたり、自分に合ったリラックス方法を見つけましょう。
心を落ち着かせる方法としてヨガもおすすめです。ゆっくりとした呼吸法は副交感神経の働きを高めることもできます。
そしてヨガのポーズで筋肉をストレッチすることで、ストレスによって凝り固まった筋肉をほぐす効果もあります。
なかなかヨガ教室に通えない、人の目が気になる、そんな人はオンラインのヨガ教室がおすすめなのでぜひ活用してみてください。
職場で泣いてしまった時の対応
どうしても我慢できずに泣いてしまうこともありますよね。怒られたり、陰口を言われたり、つらい時があるでしょう。
職場で泣いてしまった時の対処法を紹介します。
- すぐに席を立つ
- 席に戻った時に周りに配慮する
- 泣いたことを引き摺らない
<すぐに席を立つ>
泣いてしまった時は、まず席を立ちましょう。ずっとその場にいると空気が悪くなってしまうだけでなく、あなたの気持ちが落ち着きません。
心が落ち着かないと、涙も止まらないでしょう。
一人になってゆっくり心を落ち着けることが重要です。
<席に戻った時に周りに配慮する>
席を立つと戻る時に勇気が入りますよね。特に誰かに見られているときは、気まずいと思ってしまうかもしれません。
「すみませんでした」と何食わぬ顔で戻りましょう。周りに配慮し、一言かけると良いでしょう。
<泣いたことを引き摺らない>
泣いてしまうと集中力が切れ、仕事にならないなんてことはありませんか?
泣いてしまうことよりも、その後の仕事に支障が出てしまうことの方が問題です。
気持ちを切り替えましょう。呼吸法などで気持ちを落ち着け、泣く原因になったことを考えないことがおすすめです。
気持ちを上手にリセットして、仕事に集中しましょう!
まとめ
- HSPの人は共感力が高すぎるため、映画などで感極まり泣いてしまうことが多い
- また、刺激に敏感なので怒られたり、揉め事になった時に、怒りという強い刺激に感情が昂り泣いてしまうことがある
- 泣きそうになった時、ゆっくり腹式呼吸をしたり、一人になって落ち着くとよい
- HSPの人はストレスを溜め込みやすくちょっとした刺激で泣いてしまうので、普段からストレスを発散することがおすすめ
- 職場で泣いてしまった時は、席を立って心を落ち着かせてから、周りに一声かけて戻るとよい
- 意見の言い合いなどで泣いてしまった時は、解決策を提示したりポジティブな言葉を最後にかけたりすると良い印象が残りやすい
- しっかり気持ちをリセットし、泣いたことを引き摺らないことが大切
すぐに泣いてしまう自分をどうにかしたいと思っている人は多いでしょう。
しかし、HSPは病気でないので治りません。HSPの気質と上手に付き合いながら生活するために、こまめにストレス発散をすることが大切です。
少しでも、「気分が落ち込む」「疲れてるかも」そう思ったら自分なりのリラックス方法で心を体を休めましょう。
ヨガなどは副交感神経を高め、体をリラックスさせる効果があるのでおすすめです。
自宅で簡単にできるのでぜひ体験してみてください。
また、HSPについて深く知ることは、自分について知ることにつながるのでとても大切です。
どういう時に傷つきやすいのか知ることで対処できることもあるでしょう。詳しく知りたい方は、こちらの本をぜひ読んでみてください。
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